かつて治めていた鷹山氏の足跡が残る生駒市最北部の地域です。散策して生駒の伝統工芸と最新技術に触れましょう。
高山茶筌
生駒市の「伝統的工芸品」として有名な「高山茶筌」の全国シェアは90%以上です。約500年前から伝統が守られ続け、高山地区では現在も約60種類の茶筌が、小刀等を利用してほぼ手作業を今でも継承されて製造されています。茶筌作りが盛んな高山地区では、軒先や近くの田などで、独特の形に竹をたてかけ乾かしている風景も見られ、高山の冬の風物詩となっています。
山竹林園
竹製品の里「高山」にあるこの施設には、伝統ある茶筌・茶道具・編針などの竹製品についての資料館があります。また、美しい日本庭園の中にある竹生庵や、和室、研修室は、広く一般に開放されています。茶筌の製作実演や、抹茶コーナーも定期的に開催されています。
長弓寺
あじさいの見所として有名なこのお寺の創建については諸説がありますが、寺蔵の書物では、聖武天皇の勅願により行基が開創したとあります。本堂は弘安2年(1270) の銘が棟礼に残されており、鎌倉時代の寺院建築を代表する貴重なもので、生駒市内唯一の国宝に指定された建築物です。本尊として、木造の十一面観音立像が安置されています。十一面観音立像は黒漆厨子とともに鎌倉時代の作で、国の重要文化財に指定されています。
くろんど池
古くは黒溝池とも呼ばれ、江戸時代寛永元年(1624)に開掘され農業用水のため池として、地域の米づくりを支えてきました。その一帯にはハイキングコースや、バーベキュー広場、キャンプ場などがあり、身近に自然を感じることのできる格好の遊びのゾーンです。池の畔には「くろんど荘」等があり、宿泊・料理・バーベキュー等が楽しめます。
高山城跡
中世生駒市北部の高山を治めて、南都を中心に活躍した「鷹山氏」が築いた山城で標高は約218mです。この城の縄張りは、尾根の頂上に主郭があり、その東側から南西側に郭を配置して守りを固めています。
高山八幡宮
武の神として崇拝される八幡神を祀る高山八幡宮は、高山地域の領主であった鷹山氏の氏神として栄えました。749年に東大寺の大仏の守護神として宇佐から八幡神が迎えこれ、大和入りした場所がこの高山八幡宮といわれています。本殿は、室町時代の末期の特色をよく残した建物で、国の重要文化財に指定されています。
高山サイエンスプラザ
研究者の交流や市民交流の場で、科学の不思議を学べる施設です。屋外の広場では、偉大な科学者たちの幼少時代のモチーフ像や、アルキメデスのネジの模型などが見学できます。科学に関するビデオ上映や子ども向けの科学教室なども定期的に開催されています。