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京阪奈の地元民ならではの奈良と京都南部の隠れたスポット・おすすめ情報をご紹介していきます。

新興住宅地にそびえ立つバベルの塔

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バベルではなくタケノコ。どっちにしても変わった建物。

バベルの塔

奈良市と境目、京都府の最南端に位置する木津川市。そこにはバベルの塔があります。自分が住んでいるところから10分もかかりません。京阪奈自動車道を奈良出口で降り、新興住宅地の州見台を走り抜けると、前方右の小高い丘に塔はそびえ立っています。車で走行中に見つけても、思わず「なんじゃこりゃー」と叫んでしまうほど異様な形状で、周囲の景観から見事に浮きまくっている驚きの巨塔です。実は、京都、奈良、大阪の県境にまたがるニュータウン関西文化学術研究都市木津南地区(計画人口18600人)の水事情を支える配水池なのです。

 

関西文化学術研究都市

産・官・学の連携により、地域の産業、学問、文化の複合的な発展、発信を目指す関西文化学術研究都市。ただ、バブル期に計画されたプロジェクトだけあり、宅地開発等には遅れが出ています。今も自然が多く残る木津南地区の景観にも配慮されたこのタケノコ型配水池も、そのポテンシャルを発揮する日はまだ来ていません。

 

タケノコを意識

それにしてもなぜこんな形にしたのでしょうか。ひょっとしてここ木津川市旧約聖書と関わりのある場所だったりするのだろうか。そんなトンデモ本系の想像がふと頭をよぎりますが、調べてみると何のことはありません。この地域の特産品であるタケノコの形を模したもので、観光シンボル的役割も兼ねています。しかし、付近に生えた竹よりも遥かにノッポなタケノコ型配水池。敷地や建物内部には、広場や屋上庭園、れんが造りのポンプ棟などが造られています。

着工から2年の工期を経て1999年に完成した高さ47mの給水塔。内部は高区用と低区用の2層に分かれているらしいです。らせんを巻いて天を突く姿はやはりバベルの塔といった趣きです。

 

屋上庭園

塔最上部からは、東大寺大仏殿なども望むことができるようです。学研都市のシンボルとなるべく、市民の憩いの場的な施設も建設されているとのことですが、今のところは柵に閉ざされていて一般に開放はされてはいません。一般市民の施設内部の見学は受け付けていないそうです。地域のシンボルと言いながらも、せっかく造られた屋上庭園が日の目を見ることがないのです。それを残念に思うのは自分だけでしょうか。

小高い丘の上に建てられた巨大な塔は静かな町の背景におごそかに佇んでいます。遠くから眺めるのもいいですが、なんとかぜひあの塔の先端に立ってみたい思いにかられます。

アクセス

【バス】近鉄奈良駅より加茂駅行きバスで木津南ソレイユ下車、徒歩1分。

【住所】木津川市木津町州見台 6-6